(ブルームバーグ):ロシアの海上原油輸出は減少が続き、4月末以来の水準に低下した。黒海でウクライナのドローン(無人機)にロシアの船舶の通航が脅かされる状態が続いており、実際に攻撃を受けた例も発生している。
先週は黒海の主要港ノボロシースクでの原油積み込みがゼロとなるなど、輸出減は深刻化。輸出減はこれで5週連続で、ウクライナ侵攻開始以降の5週間として最大の落ち込みを記録した。
ブルームバーグがまとめたタンカー動向のデータによると、8月16日まで4週間の平均原油輸出量は日量358万バレルに減少した。ウクライナが今年春にロシアの石油精製施設に対する攻撃を強化して以降、輸出に回せる原油が増えたためロシアの輸出量は一時的に増えたが、今やその増加分が失われつつある。
過去数週間に再び活発化した石油精製施設に対する攻撃は、以前のようなロシアの原油輸出増加につながっていない。ウクライナが原油輸出に使用される船舶や港湾も攻撃対象としていることが、その背景にある公算が大きい。

12日に攻撃を受けた際にノボロシースクのシェスハリス石油ターミナルに係留されていたタンカー1隻は、17日の衛星画像でも依然として同じ場所にとどまっていた。同港の他の接岸施設は週末にかけて利用が再開された。
ウクライナの攻撃による影響は、ロシアの原油生産にも表れている。石油輸出国機構(OPEC)が公表した二次情報源の推計によると、7月のロシアの原油生産量は日量889万バレルで、6年ぶりの低水準となった。これはOPEC加盟国と非加盟の主要産油国で構成するOPECプラスの枠組みでロシアに認められた生産量を、およそ日量約100万バレル下回る。
もっとも、最近の減少でもロシアの海上原油輸出は比較的高い水準にある。直近4週間の出荷量は年初来の平均をわずかに下回る程度で、今年これまでの輸出量は、ロシアがウクライナに侵攻した2022年以降の各年の平均を大きく上回っている。
原題:Russia’s Oil Exports Extend Slump Amid Ukrainian Drone Strikes(抜粋)
--取材協力:Sherry Su.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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