(ブルームバーグ):ウォール街を代表する米金融大手ゴールドマン・サックス・グループは、この1週間で2件目となる企業買収で合意した。同行は4兆ドル(約640兆円)規模の資産運用部門の拡大を進めている。
ゴールドマンの資産運用部門を統括するマーク・ナックマン氏がインタビューで明らかにしたところによると、同行は商業用不動産投資会社のLCNキャピタル・パートナーズを最大4億1000万ドルで買収する。LCNは不動産を売却後に借り戻すセール・アンド・リースバックや、税金や保険、維持管理費もテナントが負担するトリプルネットリースに重点を置いている。
不動産市場では現在、不動産と企業信用を実質的に融合したような投資先が注目を集めており、資産運用会社の参入で活況を呈している。ゴールドマンはネットリース投資家として不動産を所有し、賃料や税金、保険、維持管理などの費用はテナントが負担する。
この業界が資産運用会社を引き寄せているのは、不動産投資としての税制上の利点に加え、高い信用格付けを持つ大企業のテナントから予測可能な収入が得られるためだ。このキャッシュフローは予測可能なクーポン収入のように機能し、多くの場合、賃料はインフレに連動して自動的に上昇する。
今回の買収により、ゴールドマンは幅広い業種の法人顧客にリースを提供できるようになる。こうした顧客にとっては、不動産をバランスシート上に保有する必要がないことが魅力となる。ゴールドマンのファンドはまた、税負担やインフレの影響を意識する富裕層の投資家や、より広範なマーケットにこの投資商品を販売できるようになる。
ナックマン氏は、こうした商品への「需要は高まっていくだろう」と述べ、米国と欧州に事業基盤を持つLCNは「今後大きく成長できる規模を持っている」と付け加えた。
ゴールドマンはデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)の下、資産運用事業の拡大に一段と注力している。同行では中核の投資銀行部門が多額の利益を稼ぎ、株価を大きく押し上げている。今回の買収は、同行が過去12カ月足らずで発表した4件目の案件となる。経営陣はさらなる機会を探す意向を示している。
原題:Goldman Strikes Deal to Buy LCN to Become Hands-Off Landlord(抜粋)
--取材協力:Patrick Clark.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.