世界へ伝播したポピュリズムと残された教訓

ブレグジットはイギリス国内にとどまらず、世界中にポピュリズムの革命を巻き起こしました。世界は自国第一主義に傾き、アメリカやヨーロッパ、アジアといった巨大な貿易ブロックへと分裂し、イギリスは国際社会の中で孤立と存在感低下の道を歩むことになりました。

現在、イギリスではキア・スターマー首相のもとでEUとの関係修復や防衛・経済面での協定模索が続いていますが、かつての関係完全に戻ることは容易ではありません。

ここから得られた最大の教訓は、「世の中、経済がすべてではない」ということです。そして政策立案者への手厳しい教訓は、経済が表向き好調に見えても、多くの人々を置き去りにし、格差や不公正に対する怒りを放置すれば、いつか政治や制度に手痛い仕返しを受けるということです。歴史の歯車を動かした代償は大きく、その混乱は今なお続いています。