鉄鉱石取引業者のラディアント・ワールドは、主要取引銀行のドイツ銀行とKBCグループから銀行口座の一部を凍結され、大手鉱山会社も取引関係の解消に動くなど、圧力が強まっている。

情報の機密性が高いとして匿名を希望した事情に詳しい関係者によると、ドイツ銀とKBCはラディアントがシンガポールに保有する銀行口座の一部を凍結し、他の複数の銀行も与信枠を停止した。

ブルームバーグは先週、関係者の情報を基に、ラディアントが鉄鉱石取引に関する偽造書類を銀行に提出していたとの懸念から、複数の大手商品トレーダーが同社との取引を停止したと報じていた。

世界有数の鉱山会社、リオ・ティント・グループとヴァーレは、ラディアントを承認顧客リストから除外したと、関係者は述べた。

ラディアントのような商品取引会社は、自社の純資産を大きく上回るような価値の商品を大量に扱うため、多くの供給業者や顧客、金融機関からの与信を頼りにしている。ラディアントは近年急成長し、世界最大級の鉄鉱石取引会社の一つとなった。現在、同社の事業をめぐる不透明感は鉄鉱石市場にも影響が及んでおり、今週の相場は約1年ぶりの安値まで下落した。

ラディアントの広報担当者は、「十分な自己資本と健全な流動性を維持している」と述べ、「資金調達先や取引先に対する義務を引き続き履行しており、第4四半期の目標達成に向けて順調に進んでいる」と続けた。個別の取引先についてのコメントは控えた。

ブルームバーグによるこれまでの報道に対し、ラディアントは不正行為を否定し、「最高水準の商業慣行および法的基準に従って事業を行っている」とした。

ドイツ銀、KBC、リオ・ティント、ヴァーレの広報担当者はいずれもコメントを控えた。

原題:Deutsche Bank, KBC Freeze Some Radiant World Funds in Singapore

(抜粋)

--取材協力:Noele Illien、Paul-Alain Hunt、Nicholas Comfort、Mariana Durao、Steven Arons、Thomas Biesheuvel.

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