(ブルームバーグ):イタリアの高級車メーカー、フェラーリは、「F80」などの限定生産モデルや4人乗りモデル「プロサングエ」の高価格帯仕様への旺盛な需要を背景に4-6月(第2四半期)決算が好調だったことを受け、通期業績見通しを引き上げた。
同社は2026年通期の調整後利益について、少なくとも29億7000万ユーロ(約5500億円)を見込むとし、これまでの予想を小幅に上方修正した。4-6月の調整後EBITDA(利払い・税引き・減価償却前利益)は7億5500万ユーロと、市場予想を大きく上回った。
4-6月売上高も19億4000万ユーロと、市場予想を超えた。通期売上高見通しも従来の75億ユーロから約76億ユーロへ引き上げた。
ベネデット・ビーニャ最高経営責任者(CEO)は発表資料で、通期見通し引き上げの理由として、「パーソナライゼーションのトレンド持続」を挙げた。

今回の決算は、モデル切り替えに伴う納車台数の減少が続く中でも、フェラーリが希少性の高い少量生産車からより多くの利益を引き出していることを浮き彫りにした。大半の自動車メーカーが苦戦する環境下でも、高い収益力を維持している。
こうした戦略は、フェラーリ初の完全電気自動車(EV)「ルーチェ」投入に向けた財務面の余力をもたらす。ルーチェには、フェラーリの魅力の中核を成してきた内燃機関ならではの魅力はない。
シティグループのアナリスト、ハラルド・ヘンドリクセ氏はリポートで、F80の収益寄与が頭打ちとなった後、何が利益のさらなる伸びを支えるのかという課題も浮上していると指摘。同氏は4-6月のF80販売台数が60-70台だったと推計しており、同モデルの販売ペースが四半期ベースでピークに近づいているとの見方を示した。
原題:Ferrari Sees Higher Earnings as Special Models Boost Results (2)(抜粋)
--取材協力:Antonio Vanuzzo、Isolde MacDonogh、James Cone.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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