29日の株式市場で、仏高級ブランド、エルメス・インターナショナルの株価が下落。一時、約3年ぶりの安値に下げた。同社の皮革製品の売上高が投資家の予想を下回り、低迷する中国の高級品市場への依存に警戒感が高まった。

同日発表された4-6月(第2四半期)決算によれば、革製品の売上高は為替変動の影響を除くと、前年同期比で10.2%増加した。同業他社と比べて底堅さを示した一方で、市場予想の10.7%増は下回った。

パリ株式市場で、エルメスの株価は一時11%下げて2023年1月以来の安値を付けた。

高級品業界は、中国の消費者支出の抑制やインフレ圧力を受けた消費者の慎重姿勢に加え、中東での戦争がドバイなどのショッピングの中心地での需要や欧州への観光客の流れを冷え込ませるなど、多方面から打撃を受けている。業界の成長をけん引してきた中国市場は、なお予断を許さない状況だと、エルメスのエグゼクティブチェアマン、アクセル・デュマ氏は電話会見で記者団に語った。

デュマ氏は「中国市場は安定しつつあるが、根本的な回復はまだ見られない」と述べ、中国では引き続き成長しているものの、そのペースはここ数年に比べて鈍化していると付け加えた。

エルメスは、多くの競合多社に比べて中国市場への依存度が高い。中国を含む地域の売上高は上半期に全体の約43%を占めた。

第2四半期の売上高は前年同期比6.7%増の41億ユーロ(約7600億円)。アナリスト予想は6.51%増だった。

第2四半期の成長をけん引したのは米州で、売上高は13.7%増加した。主要な観光地であるフランスは6.2%増となり、中東を含む地域は前年同期比で減収が続いたものの、前四半期からは改善した。エルメスは声明で、同地域は「不安定な地政学的環境下で目覚ましい底堅さを示した」と説明した。

原題:Hermès Plunges as China Weakness Hits Leather Goods Sales

(抜粋)

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