(ブルームバーグ):韓国の輸出は7月に入っても力強い伸びを維持している。AI向け半導体需要が引き続き経済の追い風となっている。
韓国関税庁が21日発表したデータによると、7月の当初20日の輸出額は営業日数の相違を調整したベースで前年同期比62.9%増加した。この急増により、7月としては過去最高の輸出額を記録した。前月の同じ20日間は同49.7%増だった。
営業日数を調整しないベースでは、輸出は前年同期比52.3%増、輸入は20%増となった。その結果、貿易黒字は122億ドル(約1兆9830億円)となった。
今回の数値は、AIやデータセンターへの投資持続に支えられ、外需が底堅さを維持していることを示すものだ。半導体は引き続き韓国の輸出と経済全体の成長をけん引しており、中東での戦争による景気への下押し圧力を一部相殺している。
半導体輸出は前年同期比180.6%増加した。コンピューター関連製品の輸出は約232%増、燃料輸出は33.4%増加した。一方、自動車輸出は10.6%減少した。
こうしたデータは、韓国銀行(中央銀行)が先週、約3年半ぶりに政策金利を引き上げた判断を後押ししている。金融当局者は全員一致で政策金利を0.25ポイント引き上げて2.75%とすることを決めた。インフレ率が目標を上回る状態が続き、経済成長率も中銀の最新見通しを上回ると予想されることで、金融引き締めバイアスを維持する方針を示した。
韓国政府は最近、2026年の経済成長率見通しを3%と、従来の2%から引き上げた。この見通しは、韓国銀行と国際通貨基金(IMF)の予測をいずれも上回っている。
韓国銀行の申鉉松総裁は、中銀が今年の成長率見通しを大幅に引き上げるとの見方を示した上で、今後数回の金融政策決定会合はいずれも「ライブ」となると述べた。
申総裁はまた、半導体ブームが消費や設備投資、賃金にも波及しつつあるとし、テクノロジー分野を超えてインフレ圧力が一層持続的になるリスクが高まっているとの見解を示した。
輸出先別では、中国向けが前年同期比94.1%増加し、米国向けは約40%増えた。ベトナム向けと欧州連合(EU)向けの輸出も引き続き堅調で、半導体やその他のAI関連製品への持続的な需要を反映した形となった。
原題:South Korea’s Early Exports Jump to July Record on AI-Led Gains(抜粋)
--取材協力:Denny Thomas.
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.