ソフトバンクグループが600億円程度の社債を機関投資家向けに発行する。国内の個人投資家向け(リテール)債や海外での外貨建て社債に続く起債となる。

主幹事の大和証券によれば、ソフトバンクGは機関投資家向けに3年債500億円程度、5年債100億円程度を発行する予定。7月27日から始まる週の半ばにも利率などの発行条件を決める見通しだ。

ソフトバンクGの孫正義社長

ソフトバンクGは米OpenAIへの出資など、AI関連投資を拡大している。資金需要が増す中、今年は個人投資家を主な対象とする劣後債を総額6780億円発行。4月にはドル建てとユーロ建ての社債で約5700億円を調達した。

負債の積み増しが続く一方、格下げリスクは後退している。S&Pグローバル・レーティングは16日、ソフトバンクGの格付け見通しを「ネガティブ」から「安定的」に変更した。傘下の英アーム・ホールディングスの株価が急上昇したことで財務状況が以前の想定より改善したという。長期発行体格付けは「BB+」で据え置いた。

もっとも、足元ではAI投資の収益化に懸念が強まり、アームを含む半導体関連株に下げ圧力がかかっている。OpenAIの新規株式公開(IPO)延期の可能性が報道されたこともあり、ソフトバンクG株も6月初旬に高値を付けた後は調整している。

ソフトバンクGは保有するOpenAI株式を担保とするマージンローン(証券担保ローン)も検討しているが、調達目標額は当初の100億ドルから60億ドルに縮小。その後、融資候補先との協議が停滞していることも明らかになっている。

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