イギリスなどで原因不明の肝炎を発症する子供の数が増えていて、保健当局が調査しています。

イギリスの保健当局は4月、今年に入って肝炎を発症した子供のうち、A型、B型、C型、E型など、一般的に肝炎を引き起こすウイルスが検出されなかったケースが74例あると明らかにしました。

WHO世界保健機関によればうち6例で肝臓移植が行われたということです。死亡例はありません。

風邪や下痢などの原因となるアデノウイルスの仲間が関与している可能性が高い、と見られていますが、イギリス保健当局は新型コロナウイルスが関連している可能性についても「排除しない」としています。

一方で症状が見られた子供の中には新型コロナワクチンを接種した子供はいなかったということで、保険当局はワクチンとの関連は否定しています。

WHOによればアイルランドやスペインでも数は少ないものの同様のケースが見つかっていて、アメリカのアラバマ州でも保険当局が9例、同様の肝炎について報告しています。