(ブルームバーグ):9日の外国為替市場で円は対ドルで162円台後半と、年初来安値に迫っている。米軍のイランへの追加攻撃で中東情勢が緊迫しており、円売り地合いが続く。債券も下落(利回りは上昇)が見込まれる。
米中央軍はX(旧ツイッター)への投稿で、ホルムズ海峡での航行の自由を脅かすイランの能力をさらに低下させるため、「追加攻撃を開始した」と表明した。
三井住友信託銀行ニューヨークグローバルマーケッツ部の山本威調査役は、イランと米国の緊張が続けばドル・円は163円方向に急伸する可能性があるとみる。当局の介入については「トーンが強まっている感じはなく、163円台という新たな水準になると警戒感が高まる」と述べた。
野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストはリポートで、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ期待の回復も円安・ドル高材料だと指摘。「米とイランの交渉に進展がなければ、ドルはじり高となりやすい」との見方を示した。
債券
債券は下落する見込み。米長期金利の上昇に加え、国債需給や政府の日本銀行に対する利上げけん制への警戒が重しとなりそうだ。三菱UFJアセットマネジメントの小口正之エグゼクティブ・ファンドマネジャーは、財政悪化が意識されて需要は強くないとし、「需給懸念から売られやすい」と言う。
小口氏は、きょう行われる5年債入札は無難からやや弱い結果になると予想する。10年債より年限が短く、2%の利回りを魅力的だとみる投資家がいる一方、前回6月23日の入札から「時間が経過していないのが気になる」と述べた。
先物の夜間取引で中心限月9月物は8日の日中取引終値比8銭安の126円50銭で終えた。小口氏の先物の予想レンジは126円34銭-126円64銭、新発10年債利回りは2.86-2.895%(8日は2.865%で終了)。8日の米10年国債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い4.58%程度。
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