北京市内の高層ビルに小型の航空機が衝突し、パイロット1人が死亡したことについて、中国当局は、操縦していたのは66歳の男性だったと発表しました。自殺をほのめかす男性の日記も見つかったとしています。

先月26日、北京市内の高層ビルに小型機が衝突し、乗っていたパイロット1人が死亡したほか、13人がけがをしました。

中国当局は今月2日、このパイロットについて、北京市内に住む66歳の男性だったと発表しました。男性は、2024年に自家用飛行機の免許を取得したということです。

男性が操縦する小型機は、26日午後、北京市内にある空港を離陸しましたが、その後、設定された空域から離れ、空港との連絡も途絶えたということです。

当局は男性について、「長年にわたり不眠や不安感に悩まされ、日記には自らの命を絶つことへの言及が繰り返しみられた」としています。そのうえで、「調査の結果、個人的な理由から発生した公共の安全を脅かす事件だった」と断定しています。

ドローンなどの飛行が厳しく制限されている北京市上空で起きた今回の衝突は、背景を含め様々な憶測を呼んでおり、中国当局は発生直後から情報管理に神経をとがらせていました。

中国当局は、「個人的な理由」と発表することで事態の幕引きを図りたい狙いがあるものとみられます。