ビタミン剤やサプリメントを中心に販売するオンライン小売業者の米アイハーブ(iHerb)は、新規株式公開(IPO)の主幹事を選定した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

同社はJPモルガン・チェースとモルガン・スタンレー、シティグループを主幹事に起用した。IPOでは約5億ドル(約810億円)の資金調達を目指しているという。協議が非公開であることを理由に、関係者は匿名を条件に語った。

関係者の1人によると、上場は早ければ年内にも実施される可能性がある。協議は現在も続いており、IPOの詳細は変更される可能性があるという。

アイハーブとJPモルガン、モルガン・スタンレー、シティグループの各社広報担当者はコメントを控えた。

同社のウェブサイトによると、スポーツ栄養食品や美容・入浴・パーソナルケア用品、食品、ベビー用品、ペット用品など、約2000ブランドの商品を販売している。従業員数は世界で3000人を超え、180強の国・地域で1500万人余りの顧客にサービスを提供している。

同社は今年に入り、米市場での事業基盤拡大を図るため、米クローガー傘下のビタコストを買収した。アイハーブのマイク・コーディ最高財務責任者(CFO)は当時、ブルームバーグ・ニュースの取材に対し、同社の2025年の売上高が28億ドルを超え、黒字を確保したと語っていた。

同社は21年にIPOに向けた申請書類を非開示で提出したが、22年初頭にその計画を断念していた。

今回の上場計画は、年初から好調なIPO市場を背景に、業種を問わず企業が株式市場で資金調達を進める動きの一環となる。ロアーク・キャピタル・グループ傘下のインスパイア・ブランズや、ブラックストーンが買収したサンドイッチチェーンのジャージー・マイクス・サブズも、非開示でIPO申請を行っており、今後数カ月以内の上場候補として注目されている。

原題:iHerb Is Said to Select Banks for $500 Million IPO This Year (1)(抜粋)

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