実業家イーロン・マスク氏が率いる米宇宙開発企業スペースXはテネシー州メンフィスで、衛星通信事業スターリンクのインターネット契約を割引価格で提供する。メンフィス周辺や隣接するミシシッピ州にあるデータセンターを巡り、反対派による反発や訴訟に直面している。

スペースXの発表資料によると、申込者はスターリンクの月額利用料55-130ドル(約8900-2万1100円)が半額になる。割引は家族や友人と共有でき、新規利用者は機器の初期費用が不要になるという。

スペースXは今年、AI企業のxAIを買収した。xAIはメンフィスと、ミシシッピ州サウスヘブンでデータセンターを運営している。

今回の割引は、データセンターによる環境汚染を巡り地域住民や環境団体の反発が強まる中で打ち出された。スペースXはテネシー州の施設「コロッサス」の電力をガスタービンで賄っている。環境規制違反があったとして公民権運動団体「全米黒人地位向上協会(NAACP)」が起こした訴訟で、米司法省は最近、xAIを擁護する立場を示した。

スペースXのAI部門スペースXAIの担当者は、コメントの要請に応じなかった。

スターリンクの割引は、地域住民の信頼回復を図る取り組みの一環とみられる。メンフィス市長の投稿によると、スペースXは市内で計画していた再生下水処理施設の建設を再開することで合意した。

原題:SpaceX Drops Starlink Costs in Memphis Amid Data Center Pushback(抜粋)

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