ベネズエラの野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏ができるだけ早期に帰国する方向で動いている。ロドリゲス暫定大統領が大地震への対応に追われる中、マチャド氏が帰国すれば、国内の政治情勢を大きく変える可能性がある。マチャド氏の計画に詳しい複数の関係者が語った。

関係者によると、ベネズエラ入りを目指すマチャド氏は今月、民間の警備要員の支援を受けて米国からベネズエラ沖にあるオランダ領キュラソーに渡航する計画だった。キュラソーでは警備チームが受け入れ準備を進めていたが、トランプ政権が、渡航は自己責任であり米国政府の支援は受けられないと明確に伝えたため、この計画を取りやめたという。

関係者によると、複数の米政府当局者はマチャド氏側に対し、帰国が現政権との対立を招き、救助活動の支障になりかねないとの懸念を伝えた。一方で、トランプ政権内の少なくとも1人の高官は帰国を後押ししたという。ベネズエラ政策に関わるトランプ政権関係者の大半が抱く懸念や、渡航計画が頓挫したことによって、帰国計画が延期または中止されるかどうかは現時点で不明だ。

関係者によると、マチャド氏は有効なベネズエラ旅券を所持しておらず、渡航には許可が必要となる。政府の許可を得ずに帰国を試みれば、ベネズエラ当局との対決を招く恐れがある。また、民間の警備要員がベネズエラ到着後もマチャド氏を警護する計画も、新たな火種となる可能性があるという。

ルビオ米国務長官らは、ロドリゲス政権との合意成立後にマチャド氏が帰国することを支持している。トランプ政権も、帰国を急げば政治的分断や情勢の不安定化を招きかねないとして、帰国を急がないよう促している。1000人超が死亡した先週の大地震による混乱で、その懸念はさらに強まる可能性がある。

マチャド氏が帰国すれば、ロドリゲス氏は国民統合を示す形で最大の政敵を受け入れるか、それとも国家的緊急事態に乗じて政治統制を強めているとの批判を受けるかの選択を迫られる。今回の地震に対するロドリゲス政権の対応はすでに、米国が1月初めにニコラス・マドゥロ氏を排除して発足したロドリゲス政権の評価を左右し始めている。

マチャド氏の陣営、ベネズエラ通信情報省、ホワイトハウス、米国務省は、いずれもコメント要請に直ちには応じなかった。

原題:Venezuela’s Machado Attempts Fast Return Amid Quake Response (1)(抜粋)

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