(ブルームバーグ):南米ベネズエラで24日夕、大規模な地震が相次いで発生し、32人が死亡、700人超が負傷した。首都カラカスでは建物が倒壊し、主要空港にも被害が及んだ。
米地質調査所(USGS)によると、マグニチュード(M)7.2の地震が発生した後、1分もたたないうちにM7.5の地震が発生した。震源はカラカスの西に位置するヤラクイ州だった。

ベネズエラのロドリゲス暫定大統領は死者数を発表し、今後さらに犠牲者が増える可能性があるとの見方を示した。
国民向け演説で、空港は深刻な被害のため閉鎖され、学校は当面休校になると述べた。また、不要不急の出勤を控えるよう国民に呼びかけた。
ロドリゲス氏は「全ての当局と民間防衛体制は、人命救助という最優先の任務に全力を注いでいる」と述べた。「その後、インフラ復旧に関わるあらゆる対応に取り組む」と語った。
また、多国間金融機関から支援の申し出が寄せられていると明らかにした。
トランプ米大統領はソーシャルメディアへの投稿で、米国はベネズエラへの支援を行う用意があると表明した。「政府のすべての機関に対し、迅速に対応できるよう準備するよう指示した」と投稿。「われわれは新たな偉大な友人たちを支援する」と述べた。
さらに「第一報によると、状況は深刻だ」と付け加えた。
救助活動
カラカス東部のパロス・グランデス地区では、倒壊した建物のがれきの下敷きになった人々を救出しようと、住民らが懸命な活動を続けた。
カラカスでは余震が繰り返し発生し、恐怖を感じた多くの家族が屋外で過ごした。コロンビアなど国外に住むベネズエラ人移民は家族との連絡を試みたが、国内の広い地域で携帯電話網が不通となった。
カリブ海で当初発令されていた津波警報は、その後、米国立気象局(NWS)の太平洋津波警報センターによって解除された。

カベジョ内務相は国民向け演説で、住宅や建物の一部が倒壊したと述べた。
被害はトルヒーヨ州、カラボボ州、ミランダ州、アラグア州、ファルコン州、ラ・グアイラ州などにも及んだ。
当局は死者・負傷者数の推定をまだ公表していない。
高齢の住民の一部は、この地震によって数百人が死亡した1967年の大地震を思い起こしたと語った。
事情に詳しい関係者によると、ベネズエラの石油施設への被害は現時点で報告されていない。
震源地から西へ225キロメートルに位置するパラグアナの製油拠点では通常通り操業が続けられた。ホセ港複合施設およびプエルト・ラ・クルス製油所の業務にも影響はなかったと、関係者の1人は述べた。
今回の震災は、すでに危機に直面しているベネズエラ経済への負担をさらに重くする見通しだ。ベネズエラは世界でも最も高い水準のインフレ率と、断続的な停電に苦しんでいる。
マドゥロ大統領は1月、米軍によるカラカスでの急襲作戦で拘束されており、現在のベネズエラ政府は移行期にある。
原題:Venezuela Devastated by Powerful Back-to-Back Earthquakes (5)(抜粋)
(第1段落に死傷者数などを追加して更新します)
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