バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストによると、投資家がテクノロジー株へ資金を振り向けたため、米国株ファンドへの資金流入額が17日までの1週間で過去最大を記録した。

マイケル・ハートネット氏率いるチームは、リポートでEPFRグローバルのデータを引用し、17日までの1週間で米国株ファンドに1192億ドル(約19兆2200億円)が流入したと指摘した。年率換算ベースでは、2026年の米国株ファンドへの資金流入額は7390億ドルとなり、過去最高を更新するペースにあるという。

米国とイランの和平に向けた暫定合意に加え、アマゾン・ドット・コム、メタ・プラットフォームズ、アルファベットといったいわゆるハイパースケーラーによる人工知能(AI)インフラへの巨額投資が、米国株を過去最高値圏へ押し上げている。ナスダック100指数は年初来で24%、S&P500種株価指数は9.6%上昇している。

ハートネット氏らは、暫定合意によってトランプ米大統領の支持率下落にも歯止めがかかったと指摘した。また、米国の家計が保有する株式資産は今年に入り6兆ドル増加しており、ウォール街の投資家心理は強気だとみている。

ただし、ハートネット氏らは、共和党が11月の選挙で上院の支配権を失った場合、「ドル安・金利低下・株安」が同時に進む事態が起きると警告した。リポートでは「9月までにトランプ氏の支持率が大きく回復しなければ、強気派も弱気になり始めるだろう」としている。

米国株への過去最大の資金流入は、テクノロジー企業による巨額の株式発行と時期を同じくしている。

スペースXは6月14日、750億ドルの株式を売却し、史上最大の新規株式公開(IPO)を実施した。アンソロピックとOpenAIも、それぞれIPOを予定している。アルファベット、メタ、オラクルは、AI投資資金を確保するため、総額数千億ドル規模の株式売却を進めている。

投資資金の大半は大型株へ向かっているものの、米国株市場全体が旺盛な投資需要の恩恵を受けている。

BofAのストラテジストによると、米中型株ファンドには週間ベースで過去最高の199億ドルが流入した。また、小型株ファンドへの流入額も123億ドルと、過去2番目の規模となった。特にテクノロジー株への資金流入が顕著で、週間流入額は過去最高の192億ドルに達した。

一方で、投資家は他地域からは資金を引き揚げている。欧州株ファンドは10週連続の資金流出となり、イラン戦争勃発直後の資金流入局面から大きく流れが変わった。中国株ファンドは12週連続で資金流出が続いている。

原題:US Stocks Draw Record Weekly Inflows as Investors Pile Into Tech(抜粋)

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