(ブルームバーグ):英国は、ロシアの軍艦が英仏海峡で衝突回避を目的に英国のヨット付近へ警告射撃を行ったことを明らかにした。英領海のすぐ外で起きたとした。
英国は、ワイト島の南約37キロ付近で、ロシアのアドミラル・グリゴロヴィチ級フリゲート艦が約457メートルの距離から射撃したという報告を、英船籍のヨットから受けた。
当局者らによると、人的・物的被害は報告されていない。英国は今回の事案を単発のものとして扱い、制裁対象の石油タンカーを拿捕(だほ)した14日の英国主導の作戦とは無関係としている。匿名を条件に話した当局者らによると、ヨットがフリゲート艦に接近しすぎたため離れるよう警告された「ニアミス」とみられるという。射撃はヨットに直接向けられていなかった。
英国防省は声明で、「海峡で英国船舶との連絡を試みた後に警告射撃が行われた。ただ、船舶を狙ったものではなく、衝突回避の試みだった」と指摘した。同省によると、英海軍の哨戒艦「マージー」がロシア船舶を監視しており、ヨットの乗組員は支援を受けているという。
ロシア国防省も、この事案を認めた。16日遅くの声明によると、ヨットはフリゲート艦に接近し、警告射撃が行われるまで、無線や信号弾、音響による度重なる警告には応じなかったという。
同省はテレグラムに掲載した声明で、「距離が150メートルまで縮まったため、フリゲート艦の司令官は、小火器による船舶への先制射撃に踏み切った。英国旗を掲げたヨットは即座に進路を変更し、ロシア軍艦から離れた。フリゲート艦の乗組員は、国際航行規則を順守し、不測の事態を防ぐために必要な措置を講じた」と説明した。
当局者らによると、ヨットは航海を継続。聞き取りや乗員の安全確認のため、英国の小型艇が向かったという。
ロシアと北大西洋条約機構(NATO)の間の緊張が高まる中、ロシアのいわゆる「シャドー・フリート(影の船団)」に対する英国主導の初の取り締まり作戦が14日に実施されたばかりだった。
原題:Russian Warship Fires Warning Shots Near British Yacht (4)(抜粋)
--取材協力:Joe Mayes.
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