率直なアドバイスを求めて友人やSNSコミュニティーに相談したと想像してほしい。ところが、昔ながらのおすすめをもらう代わりに、リンクが送られてくる。そのリンクをクリックして勧められた商品を購入すると、その人には報酬が入る。

手数料の獲得は、インフルエンサーが長年収入を得るための中心的な手段だった。しかし興味深い新たな展開として、ソーシャルメディアを賑わしている「ShopMy(ショップマイ)」により、その仕組みはインフルエンサー以外にも広がっている。しかも、その対象は自分の交友関係の中にもいるような、本業を持つ人々だ。

最近では、同僚や友人、そして私自身も、知人たちが「インスタグラム」などのSNSで服やベビー用品、犬用アクセサリーなど、ありとあらゆる商品をShopMyのリンク付きで紹介するのを目にするようになった。

そのリンク経由で購入が発生すると、紹介者はブランドや小売業者から10-30%の手数料を受け取ることができる。そうした紹介者には企業幹部やテック業界のベテラン、スタートアップ創業メンバーらも含まれる。

彼らは自分をコンテンツクリエーターとは考えておらず、ただ誰もが望むような稼げる副業を求めているだけだ(さらに別の裏技を見つけた人もいる。自分自身のShopMyリンク経由で買い物をし、自分の買い物から報酬を得るのだ。なんともメタな話だ)。

経済の先行きが不安定で、生活費も痛いほど高騰している状況では、多少の副収入を得たいと考えるのは当然だ。しかし、私は時折、人から簡単にお金を稼ごうとすることで、自分を知っている人や頼りにしている人との間の基本的な社会的マナーが失われているように感じてしまう。

母親になったばかりの私は、通信アプリ「ワッツアップ」で地元の1000人以上の親が参加するグループに入っている。そこでは、混乱に満ちた子育て期を乗り切るためのさまざまな質問や回答が共有されている。

しばらくの間、私はこうした知恵の言葉を絶対的なものとして受け止めていた。しかし最近、そのチャットにShopMyリンクが入り込むようになった。

ある母親は、700ドル(約11万2000円)を超える値段が付いたチャイルドシートのShopMyリンクを共有し、こう熱弁した。「このお買い得な商品を活用している人たちには本当に驚くし、うらやましい。このチャイルドシートが本当に大好きなの」。

その後は、おもちゃセットや育児部屋用加湿器、踏み台、冬用ベビー防寒カバー、夏用ビーチテントが続いた。さらに600ドルのベビーカー、900ドルのベビーカー、そして2000ドルのベビーカーまで登場した。

この記事を書きながら気付いたのだが、ある親は複数のベビーカーを投稿していた。つまり、その人はベビーカーが好きなのか、手数料が好きなのか。恐らく、その両方なのだろう。

「私たちも使っていた!!」「お買い得な価格!」「持っているし大好き!」「すごく役立つ!」「強くおすすめする!」。こうした投稿は、コンテンツクリエーターや起業家の親だけでなく、ベンチャーキャピタルやメディアなどで働く親たちからも発信されている。

マネーのにおいを感じ取っているのは彼らだけではない。ShopMyは昨年後半、アベニールやベインキャピタルのベンチャー投資部門、ベッセマー、メンロー・ベンチャーズなどの大手投資家から7000万ドルを調達した後、企業価値が15億ドルと評価された。

同社は当時、「今回の節目は、口コミこそが商取引において最も強力な力であるという単純な真実を示している」と主張し、「ShopMyは広告やアルゴリズムではなく、信頼とセンスこそが持続的なブランド価値を生み出すという信念のもとに構築された」と説明した。

それは事実かもしれない。しかし、友人や近隣住民との境界線がこうして曖昧になると、私はむしろ彼らを以前ほど信頼できなくなる。

ワッツアップのグループに話を戻すと、少なくとも共有されているアマゾン・ドット・コム関連の投稿は、もっと純粋なものだと思っていた。

ところがつい先日、その多くがマネーを生むアフィリエイトリンクだったことを知り、衝撃を受けた。2026年になっても、私はまだ驚くべきなのだろうか。

(この記事は、テクノロジー業界のビジネスを世界中のブルームバーグ記者が掘り下げて伝えるニュースレター「Tech In Depth」からの抜粋です)

原題:ShopMy Turns a Friend’s Product Advice Into Cash: Tech In Depth(抜粋)

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