(ブルームバーグ):英ロイズ・バンキング・グループが総額750億円のサムライ債の発行条件を決めた。サムライ債は利回りを求める投資家の需要を背景に、今年度これまでの発行総額が11年ぶりの高水準に達している。
ロイズは12日、同社として約2年ぶりとなるサムライ債を起債した。ブルームバーグのデータによると、発行総額は同社のサムライ債で2022年(1151億円)以来の規模となった。

原油高によるインフレ懸念や日本銀行の利上げ観測を背景に日本の金利が数十年ぶり水準に上昇する中でも、サムライ債市場は活況だ。ブルームバーグの集計データでは、26年度の発行総額は12日時点で5027億円と、同期間として15年度以来の高水準にある。
野村証券の伴豊シニア・クレジット・アナリストは、サムライ債は「年限が短く、スプレッド(上乗せ金利)が厚い」ことから、金利リスクを取りづらい投資家にとって魅力的だと話す。
また、日本の金利は依然として米国より低いため、為替スワップを通じて調達資金を自国通貨に換えるコストを勘案しても、発行体にとって円建てでの調達は有利になる場合があるとも説明。「円金利がさらに上昇するという前提であれば、調達コストが相対的に低いうちに資金を確保したいという思惑もあるかもしれない」と述べた。

投資家にとって、サムライ債は一般的に国内社債と比べて高いスプレッドが得られるという魅力がある。
ロイズが起債した2本のうち、発行から5年後に償還が可能になる6年債のスプレッドは78ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)。これに対し、4月に三井住友銀行が発行した5年債のスプレッドは28bpだった。両社ともS&Pグローバル・レーティングなど海外格付け会社から「A」格の発行体格付けを得ており、サムライ債のスプレッドがより厚いことを示す。
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