欧州中央銀行(ECB)は11日に開く政策委員会の会合で、2003年9月以来2年9カ月ぶりに利上げを決定する公算が大きい。イラン戦争に伴うインフレ加速の影響を考慮し、政策金利として重視する中銀預金金利を0.25ポイント引き上げ、2.25%とする見通しだ。

イラン戦争の開戦から3カ月余りが経過し、原油価格が高止まりする状況で、ブルームバーグが調査したエコノミストは0.25ポイントの利上げを見込む。実際に金融引き締めに動けば、開戦後に利上げする最初の主要中銀となる。

ECBの政策担当者は米連邦準備制度、イングランド銀行(英中央銀行)と同様、直近のインフレが一時的となる可能性も想定し、機会をうかがってきた。しかし、戦争終結に向けた協議が進展せず、エネルギー以外のインフレも徐々に加速する兆候が表れる中で、ECBが年内に複数回の利上げを迫られるとの観測が高まりつつある。

ECBはフランクフルト時間11日午後2時15分(日本時間同9時15分)に政策決定を発表し、その30分後にラガルド総裁が記者会見に臨む。

同時に公表される最新の四半期予測では、5月に前年同月比3.2%に達した消費者物価指数の上昇率がさらに加速する見通しが示唆されそうだ。

一方、5月は企業活動の落ち込みが調査で示されており、リセッション(景気後退)を招くことなく、どこまで金利を引き上げられるか疑問視する向きもある。

原題:ECB Set for First Hike Since 2023 as Prices Soar: Decision Guide(抜粋)

--取材協力:市倉はるみ、Joel Rinneby、Anna Edwards、Tom Mackenzie.

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