米株市場では相場の天井接近を示す「弱気相場の警告サイン」が増えており、投資家は警戒を強める必要があると、バンク・オブ・アメリカ(BofA)セキュリティーズは指摘した。

サビタ・スブラマニアン氏率いるストラテジストチームは5日付のリポートで、「危険信号が多すぎる」とし、「利益確定を進めるべきだ」と助言した。

同チームによれば、弱気相場入りを示すシグナルの約70%が最近点灯した。過去の相場の天井局面でみられた平均的な水準に並ぶという。スブラマニアン氏は「S&P500種株価指数は20の指標のうち17で統計的に割高な水準にある。また、ITバブル期と比較しても8つの指標で割高に取引されている」と指摘した。

対象となる指標には、消費者信頼感や成長期待、企業の合併・買収(M&A)指標、信用ストレス指標のほか、米連邦準備制度理事会(FRB)の融資担当者調査(SLOOS)など、金融環境の引き締まりを示す指標が含まれる。5月公表のSLOOSは、消費者需要の鈍化が続いていることを示した。

加えて、株価収益率(PER)の高い銘柄が低PER銘柄を大幅に上回るパフォーマンスを示しており、ストラテジストチームはこれを「過度に投機的な兆候」と位置付けている。

スブラマニアン氏によると、テクノロジー株では、パフォーマンス上位20%と下位20%の銘柄群の格差が2000年2月以来の水準に拡大している。

同氏は、S&P500種株価指数の堅調な上昇は「指数内部のゆがみを覆い隠している」と指摘。過去3カ月間では、指数構成銘柄の上位10%と下位10%のリターン格差が、新型コロナウイルス禍以降で最大となったという。

「極端な値動きは市場の不安定化が進んでいる兆候かもしれない」と同氏は警告した。

原題:BofA Warns It’s Time to ‘Take Profits’ as Red Flags Multiply(抜粋)

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