(ブルームバーグ):半導体メモリー大手キオクシアホールディングスの株式時価総額(終値ベース)が初めて三菱UFJフィナンシャル・グループを上回り、日本企業で3位に浮上した。人工知能(AI)投資を背景とした業績急拡大への期待が強い。
キオクシアHDの時価総額は29日に35兆9764億円と昨年末比で6倍超に拡大し、国内での順位は43位から急浮上した。首位トヨタ自動車(48兆484億円)、2位ソフトバンクグループ(42兆7875億円)に続き、MUFG(35兆5913億円)を逆転した。
NAND型フラッシュメモリーの需給ひっ迫による業績拡大への期待が背景にあり、今期(2027年3月期)純利益のアナリスト予想は前期比7倍超の4兆円強と、トヨタの約3兆8000億円を上回って日本企業で首位だ。 業績急拡大でも12カ月先予想株価収益率(PER)は8倍台と東証株価指数平均(約17倍)を大きく下回る。
岩井コスモ証券の斎藤和嘉シニアアナリストは、メモリー関連株は過去の市況悪化時の「負の記憶」がPERの重しになっているが、AI投資を背景により持続的な利益成長が可能になるとみられ、「バリュエーションは切り上がっていくだろう」とみる。
一方でフィリップ証券の和泉美治シニア・アナリストはキオクシアHDを含むメモリー関連株について「メモリーは基本的にコモディティでメーカー間の代替性があることに加え、AI投資も3年後はどうなっているか分からない。PERが大きく上昇することは考えにくい」と言い、あくまで業績予想に基づいた株価推移が続きそうだと話した。
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