宇宙・衛星関連株が26日に急伸した。イーロン・マスク氏のスペースXが先週、新規株式公開(IPO)を申請したことを受け、宇宙産業に対する投資熱が高まった。

急成長する宇宙経済を巡る期待の高まりは、スペースXの上場だけでなく、宇宙探査への関心上昇や資金流入拡大の恩恵を受ける立場にある企業にますます追い風となっている。また、米航空宇宙局(NASA)は26日、月面基地計画を加速させるためジェフ・ベゾス氏のブルーオリジンなどを委託先企業に選定した。

宇宙インフラ企業レッドワイヤーの株価はニューヨーク株式市場で26%高の22.04ドルで取引を終え、衛星ブロードバンド通信会社ASTスペースモバイルは13%上昇し119.70ドルで引けた。カナダの衛星・ロボット企業MDAスペースは4.9%高の61.82カナダドルで取引を終了した。

キャンター・フィッツジェラルドのアナリスト、アンドレス・シェパード氏は顧客向けリポートで、「スペースXのIPOは、宇宙業界で好位置にある他の企業にも、より多くの投資家と注目を呼び込んでいる」と指摘。同氏は、宇宙輸送会社ロケット・ラボ、インテュイティブ・マシーンズも「直接の恩恵を受ける企業」とみている。

ロケット・宇宙船メーカーのファイアフライ・エアロスペースは19%高の58.81ドルで取引を終えた。NASAが同社の宇宙船「Elytra」を、同局の「Moonfall」ミッションの一環として4機のドローンを月面に運ぶ手段に選定したことが材料視された。

ブルームバーグの集計データによると、宇宙開発競争の主要企業や恩恵を受ける可能性のある米企業で構成するバンク・オブ・アメリカ(BofA)のバスケットは、今年57%上昇した。同指標は26日、昨年4月以来最大の1日上昇率を記録した。一方、時価総額が約10億ドルのファンド、プロキュア・スペースETF(ティッカー: UFO)は年初来で約69%高。

いずれも、S&P500種株価指数の年初来9.8%高やナスダック100指数の19%高を大きく上回っている。

アナリストや投資家は、世界の宇宙経済が拡大を続けると見込んでいる。ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアナリスト、ウェイン・サンダース氏とジョージ・ファーガソン氏によると、スペースXは米宇宙軍の2027年予算の恩恵を受ける見通し。同予算は710億ドル(約11兆円)に近づき、前年比で78%増加している。両氏は、ブラック・スカイ、ファイアフライなどの「デュアルユース」宇宙企業も「資金増加の恩恵を受ける可能性がある立場にある」と付け加えた。

原題:Space Stocks Surge on SpaceX IPO Buzz, NASA’s Moon Contracts (2)(抜粋)

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