ポーランド政府がガソリン小売価格に上限を設けたことで、安価なガソリンを求めて周辺国から国境を越えて給油に訪れる消費者が増えている。

25日に発表されたポーランドの小売売上高統計によると、4月の燃料販売が前月比で実質13.4%増加した。一方、同国の銀行最大手PKOバンク・ポルスキのエコノミストチームがまとめたデータでは、ガソリンスタンドでの個人によるカード決済額が4月にほぼ横ばいとなり、小売売上高で示された内容と合致しなかったという。

同行のピオトル・ブヤク氏率いるエコノミストチームは、燃料販売の急増について「企業や外国人による需要増が原因とみられる」と分析し、「PKOの顧客によるガソリンスタンドでのカード利用額は安定していた」と指摘した。

イラン戦争によるエネルギー価格の高騰から消費者を守るため、ポーランドは4月初めに燃料税を引き下げるとともに、ガソリン小売価格に対する日々の上限設定を導入した。ドマンスキ財務相は25日、同措置を6月まで延長する可能性が高いと述べた。

同措置に伴うポーランドの納税者負担は月間約16億ズロチ(約700億円)に上ると推計されている。欧州委員会の最新データによると、ガソリン「ユーロスーパー95」1リットル当たりの平均価格は先週時点で1.49ユーロ(約276円)と、欧州連合(EU)加盟27カ国中マルタに次いで最も安かった。

ポーランド最大の燃料小売業者オーレンは、給油を目的に国境を越えて訪れる消費者による売上高全体への顕著な影響は見られないとした上で、28日の1-3月(第1四半期)決算発表後により詳細に議論するとしている。

原題:Petrol Tourists Flock to Poland in Search of Cheap Fill Ups(抜粋)

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