(ブルームバーグ):トランプ米大統領は25日、停戦延長とホルムズ海峡の再開を巡るイランとの暫定合意に向けた交渉について、「順調に進んでいる」と述べた。
今回の発言は、米国とイランが合意に近づいていることを示す新たな兆候となった。これを受けて原油は下落。北海ブレント原油は一時6.4%下落し、1バレル=96.90ドルを付けた。
トランプ氏はまた、イランとの交渉について語った同じSNS投稿で、サウジアラビア、カタールなどに対して、イスラエルとアラブ諸国の関係を正常化する「アブラハム合意」に加わるよう求めた。
仲介国であるパキスタンのムニール陸軍元帥は、中国の王毅外相と会談し、米イランの合意は「成立間近だ」と伝えた。中国外務省が声明を発表した。
一方、イランのガリバフ国会議長が率いる代表団は、戦争終結に向けた交渉に関連する事項についてカタール高官と協議するため、ドーハを訪問した。イランのヘンマティ中央銀行総裁も代表団に加わっており、凍結されているイラン資金の解除について協議する予定だと、ファルス通信が報じた。
それでも交渉では、ホルムズ海峡における船舶の自由な航行やイラン凍結資金の解除ペースなど、重要な詳細を詰める必要がある。
イランは今回の戦争が始まって以降、エネルギー海上輸送の要衝であるホルムズ海峡の船舶通航を自国で管理できる必要があると主張。一方、米国やアラブ諸国、欧州は、イランによる管理は容認できないとの立場だ。
こうした中、イランはここ数日、通航料を徴収する案から軌道修正している。イラン外務省のバガエイ報道官は25日、ホルムズ海峡を通過する船舶から「サービス料金」を徴収する方針を示した。
バガエイ氏は「提供されるサービス、つまりホルムズ海峡、ペルシャ湾、オマーン海の環境保護に必要な措置を伴う航行サービスには、料金の徴収が必要だ」と発言。同料金は通行料とは見なされるべきではないとしている。
米国とイランは、停戦を約2カ月延長する合意に向けて交渉を続けている。合意には、同期間に米国がイラン港湾への海上封鎖を解除し、イランがホルムズ海峡を開放することが盛り込まれる見通しだ。
イランは、イスラエルが親イラン武装組織ヒズボラと戦闘を続けているレバノンも含め、停戦は「全ての戦線」を対象としなければならないと主張している。だが、イランとの交渉に参加していないイスラエルは同案に反発している。
原題:Trump Says Iran Talks ‘Proceeding Nicely’ as Deal Appears Closer(抜粋)
--取材協力:Eric Martin、Dan Williams.
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