(ブルームバーグ):米ハーバード大学の教員の3分の2超が、学部課程の授業でA評価の割合に上限を設ける案に賛成票を投じた。米国の高等教育において過去数十年で最も厳格な成績インフレ対策の一つとなる。
19日に締め切られた1週間にわたる電子投票では、2027年秋からA評価を得られるのは1クラス当たり学生数の20%までとするほか、追加で4人を認める方針に約70%が賛成した。
この方針を提案した教員委員会のアリーシャ・ホランド共同委員長は投票結果について「大きな変革への支持を示した」と指摘。同氏は、賛成票の多さは自身の予想以上だったとした上で、投票資格を持つ教員の大多数が投票に参加したと明らかにした。
ホランド氏は、新制度導入を前に課題や成績評価システムの見直しに着手するよう教員らに促した。「制度施行時に教員と学生が移行に備えられるよう、今から作業を始めることが望まれる」と述べた。

この方針は、アイビーリーグの一角を成すハーバード大学に波紋を広げている。25年半ばに終了した学年度では、学部課程の成績の約60%がA評価だった。2月に浮上した今回の上限案について、支持派は現行制度では学生の成績を十分に測定できていないと主張していた。
学生側は制度変更に圧倒的に反対した。不要なストレスを生み、最も難易度の高い専攻を志す意欲をそぐと主張した。学生新聞ハーバード・クリムゾンによると、学生自治会が2月に実施した調査では、ハーバード大の学部生回答者の約85%がA評価の上限設定に反対した。
神経科学と考古学を専攻するハーバード大4年生、イーライ・ジョンソンビジオさんは「学生たちは失望している」と述べ、上限設定は学生の士気を損ない、学内競争を激化させると指摘。「これは、すでに学業に費やしている膨大な時間とストレスをさらに増やすだけだ」と語った。

原題:Harvard Faculty Enacts Cap on A-Grades as Students Push Back (1)(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.