(ブルームバーグ):日産自動車は、中国で生産した車をカナダに輸出することを検討している。カナダは、中国製の電気自動車(EV)に対して市場を開放しつつある。
日産は、中国の東風汽車集団との合弁で製造する低価格のEVを中国外へ輸出し、ブラジルやメキシコを含む複数の市場で需要を取り込む考えだ。対象市場にはカナダが含まれる可能性もあると、日産の米州地域責任者であるクリスチャン・ムニエ氏がインタビューで明らかにした。
「カナダでは、政府が一部の中国製品に門戸を開いた」とムニエ氏は語った。カナダ向け輸出でどの車種が候補となり得るかや開始時期については明らかにせず「検討している」と述べるにとどめた。
今回の日産の動きは、世界の自動車業界のより大きな構造変化を反映している。伝統的な自動車メーカーは競争力を維持するため、中国の低い生産コストや迅速なEV開発サイクルを活用しようとしている。
カナダ政府は1月、中国製EVに対する事実上の禁止措置を撤廃し、年間最大4万9000台の輸入を認めることで合意した。複数の中国自動車メーカーが関心を示しており、米テスラも最近、カナダでセダン「モデル3」を配送手数料込みで4万2132カナダドル(約490万円)から販売すると広告を開始した。従来の表示価格から大幅な値下げとなる。
この車両は同社の上海工場で生産されたものとみられるが、テスラはコメント要請に応じなかった。
経営再建に取り組む日産のイヴァン・エスピノーサ最高経営責任者(CEO)は、中国からの輸出を拡大する計画を示してきた。まず10万台規模で始め、最終的には30万台まで増やすという。中南米向けの第1弾は、中国で人気となったセダンタイプのEV「N7」と、ピックアップトラック「フロンティア・プロ」になる。
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