(ブルームバーグ):世界的な債券売りが人工知能(AI)主導の株高を損ね、株式市場が大幅な調整局面を迎えるリスクがある。モルガン・スタンレーのストラテジストらが指摘した。
マイク・ウィルソン氏率いるチームはリポートで、債券市場の変動性が高まり、長期金利の上昇が続けば、「3月末に相場が底を付けて以降で初めて、本格的な株価調整が起きる可能性がある」と指摘した。
ウィルソン氏は、米国債利回りの急上昇と米連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派姿勢について、原油価格の高騰と米経済の底堅さを反映したものだと説明。債券市場で金利が低下に転じるには、イラン情勢の恒久的な解決が必要になるとの見方を示した。
もっとも、同氏らは株式に対する長期的な強気見通しを維持している。先週には、S&P500種の12カ月先の株価目標を8300へ引き上げた。企業利益の伸びは、大規模な衝撃を受けた後での回復局面を除けば過去20年余りで最も力強い。
また、投資家はAI関連銘柄以外にも利益の拡大が広がっている点を特に過小評価していると指摘。利益成長の広がりの恩恵を受ける分野に対するリスク許容は、なお限定的だとした。
ウィルソン氏は「幅広い利益回復の勢いが強まっている一方、市場参加者は総じてその展開を織り込めていない」と指摘した。
原題:Morgan Stanley’s Wilson Warns Stock Rally at Risk From Bond Rout
(抜粋)
--取材協力:Ruhell Amin.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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