(ブルームバーグ):世界2位の砂糖生産国であるインドは、国内供給を優先するため、4カ月以上にわたり輸出を禁止する。
この措置は、主要製糖業者団体による生産見通しの下方修正を受けたものだ。インド砂糖・バイオエネルギー製造業者協会(ISMA)は先月、9月30日までの今シーズンの国内砂糖生産量を3200万トンと予測し、従来見通しの3240万トンから下方修正した。
10月ごろに始まる次期収穫も、平年を下回るモンスーンの影響を受ける可能性がある。来月始まる雨季は、エルニーニョ現象により降水量が減少すると予想されている。
インドは肥料の主要輸入国でもあり、イラン戦争による世界的な価格上昇にも直面している。
政府は4月時点では輸出制限を否定していたが、13日付の公式通知で方針を転換し、9月30日まで輸出を禁止した。すでに積み込み中の船舶など一部例外は認められる。

コブリグ・アナリティクスの主任アナリスト、クラウディウ・コブリグ氏は、市場はすでにインドの輸出禁止をほぼ織り込んでいたため、現物流通への当面の影響は限定的だと指摘。同氏によると、東アフリカ全域で砂糖の実需が鈍化しており、主要な出荷先で白糖輸入が減少し、港湾で在庫が積み上がり始めているという。
世界市場は供給過剰の状態にあり、ニューヨークの砂糖先物は2月に5年ぶりの安値を記録したが、その後は約10%回復しており、一部のアナリストは2026-27年には供給不足が生じると予測している。さらに、イラン戦争でバイオ燃料需要が高まっている。一部の国ではこうした燃料を砂糖から生産している。
原題:India Bans Sugar Exports for Four Months to Protect Supply(抜粋)
--取材協力:Megan Durisin Albery.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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