トランプ米大統領は、ガソリン税の一時停止(タックスホリデー)を支持する考えを示した。イランとの戦争長期化で原油価格が急騰する中、上昇するガソリン価格への対応を図る。

トランプ氏は11日、ホワイトハウスで記者団に対し、連邦政府のガソリン税(1ガロン当たり18.4セント)について「適切と判断されるまで」停止を目指す考えを明らかにした。ただし、この減税分のどの程度が実際に消費者の負担軽減につながるかは不透明だ。

トランプ氏は、消費者にとっての負担軽減効果は紛争に伴う価格上昇の一部にとどまると認めた。「割合としては小さいが、それでも節約にはなる」と述べた。

全米のレギュラーガソリン平均価格は、米国とイスラエルによる2月のイラン攻撃開始以降上昇しており、5月10日時点で1ガロン当たり4.52ドルに達した。紛争により、世界の原油および液化天然ガス(LNG)の約5分の1が通過していたホルムズ海峡の輸送が混乱している。

トランプ氏はこれに先立ち、CBSニュースとの電話インタビューでこの案に初めて言及していた。同報道を受け、共和党のホーリー上院議員(ミズーリ州選出)は11日、ガソリン税を停止する法案を提出する考えを示した。

シンクタンクの超党派政策センターが4月に公表した調査によると、2022年に州レベルで実施されたガソリン税停止の影響を基にした推計では、価格は1ガロン当たり10-16セント程度下がる可能性が高い。

同センターの税制政策ディレクター、アンドリュー・ラウツ氏は「価格に完全に転嫁されることはまれだ」と述べた。

ガスバディの石油分析責任者パトリック・デハーン氏は、戦争開始以降に全米のガソリン平均価格が1ガロン当たり1.54ドル上昇していることと比べれば、一時停止措置は「大幅な改善」にはならないとの見方を示した。また、ガソリン供給が減少する中でも消費者が使用を控える動きを抑える可能性があると指摘した。

「これは見せかけの対処にすぎない。根本的な問題は依然として解決されていない」と話した。

原題:Trump Floats Temporary US Gas Tax Halt as Pump Prices Soar (2)(抜粋)

(トランプ氏の発言などを追加し、更新します)

--取材協力:Steven T. Dennis.

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