11日の原油先物相場は上昇。トランプ米大統領がイランとの停戦が維持されるか極めて危うい状況にあるとの認識を示し、米イランの和平協議の行き詰まりとホルムズ海峡の封鎖長期化が意識された。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は、前営業日比2.65ドル(2.8%)高の1バレル=98.07ドルで終了。北海ブレント先物7月限は2.92ドル(2.9%)上昇して104.21ドルで終了した。

ニュースサイトのアクシオスによると、トランプ氏はこの日、国家安全保障チームと会合を開き、イラン戦争における次の一手を協議する見通しだ。これには軍事行動の再開も含まれる可能性があるという。

また、ペルシャ湾で足止めに遭っている中立国の船舶を対象にホルムズ海峡通過を支援する「プロジェクト・フリーダム」の再開を検討しているとトランプ氏がFOXニュースに語ったことも、原油の押し上げ要因となった。

同作戦の再開検討は、イランが近く海峡を開放する可能性は低いと米国側がみているためだと市場では受け止められた。

トランプ氏は「停戦は極めて危うい状態にある」とホワイトハウスで記者団に述べた。

またガソリン価格の高騰に対応するため、連邦ガソリン税の一時停止を支持する考えを示した。実現すれば、全米レベルでは初の措置となる。

一方、イランがホルムズ海峡に対する支配を緩める兆しは見えない。国営メディアは、対艦巡航ミサイル発射能力を備えた深海航行型潜水艦を同海峡に配備したと報じた。10日にはカタール沖で無人機攻撃により貨物船が一時炎上しており、航行の危険性が依然として高いことが改めて浮き彫りとなっていた。

スタンダードチャータードのエネルギー調査責任者、エミリー・アシュフォード氏は「外交ルートで何らかの前向きな成果が得られるとの期待があった」とブルームバーグテレビジョンで発言。「しかし、依然として膠着(こうちゃく)状態から抜け出せておらず、時間が経過するごとに失われる供給量は増える」と話した。

原題:Oil Climbs as Trump Says US-Iran Ceasefire on ‘Life Support’(抜粋)

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