世界最大の半導体メモリーメーカー、韓国のサムスン電子は、過去1年で株価が4倍超に上昇し、時価総額が1兆ドル(約157兆円)に達した。人工知能(AI)向け半導体の需要拡大を受けた。

サムスン電子の株価は6日序盤の取引で一時11%上昇。時価総額1兆ドルはアジア企業としては台湾積体電路製造(TSMC)に続き2社目となる。韓国の代表的な株価指数である韓国総合株価指数(KOSPI)は7000を上回った。

サムスン電子は同業のSKハイニックスやTSMCと並び、アジアを世界のAIエコシステムの中核へと押し上げた構造変化の中心に位置しており、アジア地域のテクノロジー株上昇の強力な追い風となっている。今月に入り、SKハイニックスとTSMCも過去最高値を更新し、投資家は先端半導体と計算能力への需要が持続すると見込んでいる。

ラウンドヒル・インベストメンツのデーブ・マッツァ最高経営責任者(CEO)は「1兆ドルという水準は象徴的な意味を超えた実質的な重みを持つ。より広く見れば、AIインフラにおけるメモリーの役割が循環的ではなく構造的であるという市場の判断を反映している」と述べた。

数日前には、サムスンの半導体部門の収益性がAIによるメモリー需要の拡大で大きく押し上げられ、同部門の利益が48倍に急増したことが明らかになった。アナリストらは、供給制約の中で契約価格が急上昇を続けることから、サムスンの半導体部門が今後数四半期にわたり過去最高益を更新していくと予想している。

ジュピター・アセット・マネジメントの投資マネジャー、サム・コンラッド氏は「投資家がサムスン電子を精査すれば、これまでの株価上昇を逃していたとしても投資妙味があると判断するだろう。メモリー市場は現在供給不足であり、サムスンは2027年の需給が26年よりもさらに逼迫(ひっぱく)するとしているため、NANDやDRAMの価格は上昇を続ける可能性が高い」と述べた。

原題:Samsung Hits $1 Trillion Valuation, Joining TSMC in Elite Club(抜粋)

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