対話型人工知能(AI)「ChatGPT」を手がける米OpenAIのサラ・フライアー最高財務責任者(CFO)は社内目標未達との懸念を一蹴し、同社は目標を達成しており、自社製品には「垂直の壁」を上るような需要があると述べた。

フライアー氏は4月30日のインタビューで、「全体としては計画を上回っている感触がある」と明らかにした上で、「そこに至るまでのプロセスは決算期ごとに変動することが多い。まだ若い事業であり、あらゆる指標を完全に予測できる段階ではないためだ」と説明した。

OpenAIは今週、同社の売上高とユーザーの伸びが社内目標を下回ったとする報道を受け、注目を集めた。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、売上高が十分なペースで伸びなければ今後のコンピューティング能力需要を賄えない可能性について、フライアー氏が懸念を示していたと報じた。

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この報道を受け、OpenAIの出資企業や提携先の株価は下落し、AI経済における同社の中心的役割が浮き彫りとなった。OpenAIはウェブユーザーにクリックさせるための記事だと批判し、自社事業は「フル稼働している」と反論した。

フライアー氏は、社内には野心的な「ストレッチ目標」があり、公表している目標とは異なる場合があると認めた。一方で、OpenAI製品の人気は引き続き拡大していると強調した。

同社は4月21日、コーディングエージェントの「Codex」の週間ユーザー数が400万人に達したと発表。2週間前の300万人から増加した。

同氏は「これまでCFOとして、またアナリストとして関わってきたすべての企業において、常にストレッチ目標は存在していた。もしそれがなければ、CFOとしての職務を果たしていないと言えるだろう」と話した。

フライアー氏はまた、OpenAIが必要とするコンピューティングインフラが減る可能性があるとの見方も否定した。データセンターの能力こそが、同社にとってさらに必要なものだという。

「現在、需要は垂直の壁を上るような状況だ」と述べ、「仮に目標未達の領域があるとしても、現時点ではむしろコンピューティング能力の不足が、ある程度われわれの成長を鈍らせている要因だと言える」と指摘した。

原題:OpenAI Finance Chief Sees ‘Vertical Wall of Demand’ for Products(抜粋)

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