5月第1週(7-8日)の債券市場は長期金利に対する上昇圧力が継続する見込みだ。日本銀行がインフレに対して後手に回るビハインド・ザ・カーブへの懸念などを背景に、買い手不在の相場が続く。

◎ニッセイアセットマネジメント戦略運用部の三浦英一郎専門部長

  • 長期金利の2.5%という切りのいい水準をあっさり上抜けたので、次は2.5-3%の中間である2.75%がターゲットになる
  • 日銀の展望リポートや植田和男総裁の会見からすれば、利上げ回数が増える可能性がある
  • 中東情勢の混乱長期化により政府は原油高対策を行う可能性があり、財政も悪化の方向にある
  • 仮に中東情勢が改善に向かえば、日銀の利上げはやりやすくなるため、いずれにしても長期金利には上昇圧力がかかり続けるだろう
  • 新発10年債利回り予想レンジ2.47-2.62%

◎りそなアセットマネジメントの藤原貴志チーフファンドマネジャー

  • 植田総裁は4月28日の会見で中期ゾーンも緩和的と発言。政策金利を1%に上げても景気や物価を抑制しないのであれば、長いゾーンの債券は買いにくい
  • 政府は補正予算策定の可能性も含めて財政拡張方向にあり、原油高にもかかわらず消費を抑制しないなら民間需要の堅調も続くため、債券に資金が向かいにくくなる
  • 超長期債の発行減額が続く一方で、発行増額圧力がかかり続ける中長期ゾーンは買い手不在が鮮明になっている
  • 新発10年債利回り予想レンジ2.45-2.55%

国債入札

主な材料

  • 7日:日銀金融政策決定会合の議事要旨(3月18、19日開催分)
  • 8日:3月の毎月勤労統計
  • 8日:4月の米雇用統計

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