(ブルームバーグ):米アップルは、次期基本ソフト(OS)「iOS 27」で、iPhoneのカメラアプリに人工知能(AI)をより深く組み込む計画だ。写真や動画といった通常の撮影オプションに加え、音声アシスタント「Siri」の新モードを追加する。
事情に詳しい関係者によると、現在「Camera Control」ボタンにひも付けられている「Visual Intelligence」機能が、カメラアプリ本体に移行する。これにより、iPhoneのインターフェース上で一段と目立つようになる。
これまでVisual Intelligenceとして提供されてきた機能は、Siriの名称で展開される。この機能は、写真や動画、ポートレートなどに並ぶ新たな選択項目として表示されるという。計画は未発表だとして関係者は匿名を条件に語った。アップルにコメントを求めたが、今のところ返答はない。
今回の変更は、AIを同社の技術全般に組み込む一環であり、この重要な分野で競争力を示す狙いもある。iOS 27などのアップデートは6月の世界開発者会議(WWDC)で発表され、今秋、一般向けに提供される予定だ。

Visual Intelligenceの新モードでは、従来と同様、カメラを物体に向けることで、ChatGPTなどを使って対象や場面について質問できる。さらに、グーグルの画像検索で追加情報も得られる。
既存の機能でも、現実の対象から情報を読み取れる。例えばコンサートのポスターの内容をカレンダーに登録できるほか、植物や動物の特定、電話番号やメニューなどの表示にも対応する。
新OSでは、「Apple Intelligence」のロゴを模したシャッターボタンを採用するなど、操作体験も刷新する。従来のVisual Intelligenceで使われている白い撮影ボタンは、これに切り替わる。
この従来の機能は、2024年にiPhone 16の本体右側に導入されたCamera Controlボタンを長押しすることでも引き続き利用できる。ただ、これまでのような独立したインターフェースではなく、カメラアプリ内のSiriモードが起動する仕組みに変わる。
アップルはカメラへの統合に加え、自社開発機能の追加で機能強化を進めている。食品パッケージの栄養表示を読み取って食事情報を記録する機能や、カメラに映った内容から連絡先情報を取り込む機能が含まれる。
画像認識AIの強化は、新たなハードウエア投入を控えるアップルにとって重要だ。周囲の環境を分析できるSiriを軸にした、ウエアラブル端末の新カテゴリーの開発を進めており、新型「AirPods」やスマートグラス、ペンダント型デバイスが含まれる見込みだ。
ソフトウエアの更新では、Siriの大幅な機能強化も予定されている。長らく予告されてきた新機能の追加に加え、チャットボット型インターフェースへの移行や、独立したSiriアプリの提供などが含まれる。また、OSの性能やバッテリー持続時間、ソフトウエアの安定性向上にも注力する。
さらに、写真アプリも刷新され、AIを活用した画像の補正や拡張、構図の再構成といった新機能が加わる見通しだ。こうした変更は、今秋のiPhone 18 Pro投入に先立つものだ。同モデルではシリーズ史上最大級のカメラの改良が見込まれる。
原題:Apple Plans a Siri Camera Mode and Upgraded Visual AI in iOS 27(抜粋)
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