(ブルームバーグ):中国の人工知能(AI)新興企業DeepSeek(ディープシーク)は、新たな旗艦AIモデルのプレビュー版を公開した。OpenAIやアンソロピックといった競合に対抗し、最も強力なオープンソース・プラットフォームだと位置付けている。
DeepSeekは「V4 Flash」と「V4 Pro」のシリーズを発表し、コーディング分野のベンチマークでトップ級の性能と、推論やエージェント型タスクで大幅な進歩を達成したとアピールした。これらのモデルは複数のアーキテクチャー刷新と最適化の改良が施されているとハギングフェース上で説明。また「ハイブリッド・アテンション・アーキテクチャー」と呼ぶ技術を強調し、長時間の対話を通じてクエリを記憶する能力を向上させたとしている。
同社は1年以上前に、人間の推論過程を模倣するオープンソースモデル「R1」を公開してシリコンバレーを震撼(しんかん)させ、株式市場で1兆ドル(約160兆円)規模の売りを引き起こしていた。R1はOpenAIなどの最先端AIシステムに匹敵する性能を示しながら、はるかに低コストで構築されたとされる。
中国の半導体メーカーの株価は24日、新モデルによる国産チップ需要拡大が期待され上昇した。DeepSeekは微信(ウィーチャット)への投稿で、コンピューティング能力の不足を理由にV4 Proシリーズのサービス提供能力は極めて限定的だと説明した。一方で、華為技術(ファーウェイ)の「Ascend 950」チップを搭載したコンピューティングクラスターが年後半に稼働すれば、同モデルの価格は大幅に低下するとの見通しを示した。
華為の主要委託先である中芯国際集成電路製造(SMIC)の株価は香港市場で一時9.4%上昇。華虹半導体は13%超急伸した。一方、ナレッジ・アトラス・テクノロジーなど競合は8%下落した。
原題:DeepSeek Unveils Flagship AI Model a Year After Breakthrough (2)(抜粋)
--取材協力:Zheping Huang、Edwin Chan.
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