人工知能(AI)関連取引への楽観がアジア株を押し上げる中、新興国株式はイランとの戦争による下落分をすべて取り戻した。

MSCI新興国株式指数は20日に0.9%上昇し、2月27日の終値である1610.70を上回った。

米国とイランによる和平協議のペースにはなお不透明感が残る。週末には再びホルムズ海峡が封鎖されるなどの動きもあったが、地政学的緊張は3月から大きく後退している。

一方、新興国通貨は下落した。20日序盤の取引では韓国ウォンが下げを主導。対ドルで一時1.5%安と約1カ月で最大の下げとなった。タイ・バーツやマレーシア・リンギットも下落した。

オーバーシー・チャイニーズ銀行のストラテジスト、クリストファー・ウォン氏は「地政学的な展開の不安定さを浮き彫りにしており、双方向の取引を引き続き正当化するものだ」と指摘。これまでの好材料の恩恵を受けていたウォンはより大きく反落する可能性があるとし、台湾ドル、インド・ルピー、バーツ、フィリピン・ペソについても、原油価格やリスクセンチメントへの感応度の高さから軟調な推移になるとの見方を示した。

原題:Emerging-Market Stocks Erase War Losses on AI Optimism(抜粋)

--取材協力:Matthew Burgess.

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