(ブルームバーグ):アジア時間20日序盤の取引で、原油と天然ガスの価格が急上昇した。米海軍がイラン船を拿捕(だほ)したことを受けた。週末にはイランがホルムズ海峡の通航を再開したわずか数時間後に船舶へ発砲するなどし、同海峡の再封鎖に踏み切っていた。
北海ブレント原油は一時7.9%上昇し前週17日の下げの大半を打ち消した。欧州のガス価格も一時11%上昇した。
イランは18日、前日の全面開放宣言から一転してホルムズ海峡を再び封鎖。米国による海上封鎖が続いていることが理由だと説明し、通航を試みた一部船舶を銃撃するまでに至った。
トランプ米大統領は19日、米海軍がホルムズ海峡を離れようとしたイラン船籍の貨物船に対し、停船警告に従わなかったため発砲して拿捕したと明らかにした。封鎖開始から1週間で初の重大な事案となる。
この出来事は、今週パキスタンの首都イスラマバードで開催が見込まれる和平協議を巡る応酬から数時間後に発生した。トランプ氏は合意の可能性に言及する一方、イラン側は合意に向けた「明確な見通し」はないとした。
カロバール・キャピタルのハリス・クルシード最高投資責任者(CIO)は「市場は期限に向けて依然としてリスクプレミアムを織り込んでいるが、全面的には織り込んでいない」と指摘。「現状が続けば、105-115ドル程度に向けて徐々に上昇する可能性が高いが、見出しに左右される展開が続くだろう」と述べた。
ブルームバーグがまとめた航跡データによると、19日はロンドン時間午後早い時点で、ホルムズ海峡を通航した船は確認されていない。18日には少なくとも13隻の石油タンカーがペルシャ湾側へ引き返した。
原題:Oil and Gas Jump After US Seizure of Iranian Ship Imperils Talks(抜粋)
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--取材協力:Mia Gindis.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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