逮捕までの警察の動きは

小川彩佳キャスター:
父親の安達容疑者は死体遺棄の容疑で逮捕されましたが、殺害まで認める供述をしています。一気に捜査が進展したように感じますが、ここから何を読み解きますか。

元千葉県警警部補 森雅人氏:
捜査が加速するきっかけはいくつかあったと思いますが、最初のきっかけはランリュックの発見状況だと思います。それまで地元を知り尽くした消防団の方が3日間、綿密に探したにも関わらず見つからなかったものが突然見つかったと。

安達容疑者の側からすれば捜査のかく乱を狙った行動かもしれませんが、警察の側からすると明らかに違和感のある発見状況であると。つまり、容疑者がいて、何らかのかく乱行動をしてるということは、今後もかく乱行動をする可能性もありますし、証拠隠滅を図る恐れもあるという意識を警察が持ったことが、最初の捜査が加速するきっかけだと思っています。
小川キャスター:
ランリュックは親族の方が発見したのですよね。
元千葉県警警部補 森氏:
発見した親族の方が結希くんの状態を知っていたかについては、今後も調べる必要があると思います。発見した方は事情を知らずに、何らかの情報があって探しに行ったらたまたま発見した、その時の結希くんの状況は知らなかったという可能性もあるので、発見した人物が事件に関与してるかについては慎重に判断するべきと思います。

藤森祥平キャスター:
当初、結希くんが行方不明という形で捜索をしていました。安達容疑者が捜査線上に浮上したのは大体いつごろだったんでしょうか。
元千葉県警警部補 森氏:
捜査線上に浮上したのはかなり早い段階だと思います。なぜかというと、結希くんと最後に会ったのが、安達容疑者だからです。より疑いを濃厚にした時期は、自宅の周辺の山の中を捜索した期間だと思います。
藤森キャスター:
行方不明から3日後には警察が容疑者立会いのもと、自宅の車を調べている様子が映像にも残っています。
元千葉県警警部補 森氏:
その段階でも、ある程度の嫌疑は持っていたと思いますが、行方不明になってまだ3日後ぐらいなので、そのときの鑑識活動は容疑者の特定よりも、DNAなど結希くんの痕跡を採取する目的で、鑑識活動をしていたのではないかと思います。
小川キャスター:
逮捕後も家宅捜索がじっくり行われているように感じます。この期間は長いですか。
元千葉県警警部補 森氏:
慎重に長く行われているなという印象を持っています。現場は安達容疑者と被害者の結希くんが一緒に生活をしていた場所です。その空間にあるものからは、事件を解明する上で重要なポイントとなる証拠品が多数出てくる可能性があります。
そこから動機に繋がるものや、死体遺棄を裏付けるようなものが出てきたり、その先には結希くんの殺害を証明するようなものが出てくる可能性が非常に高い現場であることは間違いないと思うので、慎重に捜索を進めているんだろうなという印象を持ってます。
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<プロフィール>
森雅人さん
元千葉県警 警部補
「刑事事象解析研究所」を設立