(ブルームバーグ):トランプ米大統領は9日、イランに対し、ホルムズ海峡を通過する船舶に通行料を徴収しないよう警告した。停戦合意に同海峡の再開が含まれているにもかかわらず、通航は引き続き大幅に抑制されている。
トランプ氏は「イランがホルムズ海峡を通過するタンカーに料金を課しているとの複数の報道がある」とし、「やめた方がいい。もし課しているなら、今すぐやめるべきだ!」と、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿した。
トランプ氏の投稿は、イランが海峡に対する影響力を利用して通行料を徴収するような新たな枠組みに対し、米国が反対する可能性を示唆している。イランはこれまで、料金収入を戦争からの復興に充てる可能性を示してきた。
トランプ氏は今週、通行料について米国が実際に徴収する「構想」があると記者団に発言。「彼らに取らせるより、そうした方がいい」とした上で、「なぜわれわれがやらないのか。勝者はわれわれだ」と述べていた。
米国とイランは2週間の停戦を発表しており、両国は今週末、パキスタンの首都イスラマバードで直接協議を行う予定だ。
こうした通行料の徴収は一般に、世界の海路の平和的な航行を促進し、沿岸国が通航を妨げることを禁じる国際海事法に違反すると見なされている。
イランは停戦発表前から通行料導入の計画を進めていた。最高指導者モジタバ・ハメネイ師は9日、テレグラムへの声明で、同国が「ホルムズ海峡の管理を確実に新たな段階へ引き上げる」との方針を示した。
イスラマバードで開催予定の協議を前に、ホルムズ海峡の地位は米国とイランの脆弱(ぜいじゃく)な停戦を脅かす主要な火種の一つとなっている。同海峡は世界の原油と液化天然ガス(LNG)の供給のおよそ20%が通過する要衝だ。米国とイスラエルによる攻撃開始以降、イランは同海峡を事実上封鎖している。
ペルシャ湾内では800隻超の船舶が足止めされており、その大半が出航待ちの状態にある。船主や保険業界の団体は、安全な航行が可能かどうかを判断するにはさらなる詳細が必要だと警告している。
ブルームバーグがまとめた船舶追跡データによると、8日に同地域を出航した船舶は3隻にとどまった。通常時には1日当たり約135隻が往来している。
原題:Trump Warns Iran Not to Charge Fees for Hormuz Ships (1)、Trump Says Iran ‘Better Not’ Charge Fees for Hormuz Passage(抜粋)
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