中国の外相を務めてきた王毅氏が外交担当のトップに就任しました。
中国共産党の機関誌によりますと、これまで外交トップをつとめてきた楊潔チ氏の後任として王毅外相が、中国共産党中央外事工作委員会弁公室の主任に就任しました。
機関誌への寄稿のなかで王氏は「台湾問題は中米関係における乗り越えられないレッドラインだ」とアメリカに警告を与えたうえで、ペロシ下院議長の台湾訪問について「我々は断固として戦い、対抗し、国家主権と安全を守る確固たる意志を示した」と主張しました。
一方で、アメリカとは対話を続ける考えを強調したほか、対日関係についても「二国間関係の健全な発展に向けた方向性を示すことができた」と述べ、関係改善を進める姿勢を示しました。
王毅氏の後任の外相には秦剛駐米大使が就任することが決まっており、新しい顔ぶれでの中国外交がスタートすることになります。

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