中東のアルミニウム生産最大手、アラブ首長国連邦(UAE)のエミレーツ・グローバル・アルミニウム(EGA)は1週間前、イランのミサイル・無人機攻撃で甚大な被害を被った。アブダビ首長国にあるタウィーラ製錬所の完全な生産回復には最長1年を要する可能性がある。

同社は3日、UAEの複数の施設に関し初期の被害評価を完了し、出荷に影響する恐れのある顧客と連絡を取っていると明らかにした。タウィーラは世界最大の製錬所の一つであり、2025年には鋳造金属160万トンを生産した。

中東地域は世界のアルミ生産量の約9%を占めるに過ぎないが、他の地域の生産制約で世界的に在庫が減少し、ショックを緩和する余裕が市場にほとんどないため、悪影響が増幅される状況となっている。

ホルムズ海峡の実質封鎖の影響で中東のアルミ製錬所は主要原材料の不足に直面し、EGAの施設が攻撃の直接の標的となる前からアルミ業界は一層の減産に備えていた。

EGAは「製錬所の操業再開には、インフラの損傷を修復し、還元セル(電解炉)を段階的に復旧させる必要がある。初期段階の評価が示すところでは、一次アルミ生産の完全な復旧には最大12カ月を要する可能性がある」と説明した。

ロンドン金属取引所(LME)のアルミ価格は、イラン戦争の開戦以降の上昇率が10%を上回った。

原題:Top UAE Aluminum Firm May Take Year to Restore Full Output (1)(抜粋)

--取材協力:Julian Luk.

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.