ドイツのルフトハンザ航空は、中東紛争が長期的な戦争に発展した場合、航空燃料の供給に支障が生じる可能性があると警告した。

同社で技術・IT・イノベーション部門を統括するグラツィア・ビィッタディーニ氏は独紙ウェルトに対し、「アジアの一部の空港では、既に燃料の確保が難しくなっている」と述べ、「ホルムズ海峡の封鎖が長引くほど、供給状況は深刻化する可能性がある」と指摘した。

欧州最大の航空グループであるルフトハンザは先週、イランでの戦争長期化に伴う需要減少や燃料価格の上昇に備え、航空機の運航停止を含む対応策を準備した。ホルムズ海峡の実質的な封鎖により、世界の航空燃料輸送の相当部分が滞り、アジアの製油所は生産削減を余儀なくされている。

ビィッタディーニ氏によると、航空機の燃料として使われるケロシンの価格は最大で2倍に跳ね上がったものの、同社は今年の燃料需要の80%をヘッジでカバーしており、ほぼ影響を回避できているという。

それでも同氏は、「ケロシン価格の上昇はわれわれにも確実に影響している」と語った。

ブルームバーグ・ニュースがまとめた調査会社ボルテクサのデータによると、欧州はペルシャ湾岸地域からのケロシンを含む航空燃料の主要な輸入先であり、同地域からの供給は欧州連合(EU)および英国の輸入量の約半分を占めている。

原題:Lufthansa Warns of Potential Fuel Shortage on Prolonged Iran War(抜粋)

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