(ブルームバーグ):来週の円相場は対ドルで再び160円台に乗せる可能性がある。イラン戦争長期化への懸念から原油先物が上昇基調にあり、ドル買い・円売り圧力が継続する見通しだ。
◎みずほ証券の山本雅文チーフ為替ストラテジスト
- イランのカーグ島での地上戦の可能性が出ており、目先は戦闘激化のリスクが高い。原油先物は上昇が続き、ドル・円は160円台に乗せる可能性
- 戦争早期終結をにおわすトランプ米大統領の発言ははったりに過ぎず、イランとの停戦協議がまとまる可能性はゼロに近い
- 為替市場への実弾介入は不安定な株式市場の一段安要因となるリスクが高いため、実施される可能性は低い
- 当局は口先介入強化やレートチェック多発により停戦まで時間を稼ごうとするだろう
- 予想レンジは156-162円
◎東海東京インテリジェンス・ラボの柴田秀樹金利・為替シニアストラテジスト
- 中東情勢次第で両サイドのリスクがあるが、情勢が悪化すれば一段の原油高で160円台に乗せ、投機筋の円売りも入る可能性がある
- 162円を超えるとノックアウトオプションのトリガーが入り、円安が加速するリスク
- 為替介入を行うには投機的な動きと過度の変動という大義名分が必要だが、今のところ投機的な円売りはたまっておらず、2024年の15兆円規模の大規模介入は難しい
- 円は対ドルで160円で止められていることもあり、他通貨に対しさほど下げていない上、ドル売り介入で米長期金利が上昇するリスクもあり、米国も後ろ向きだろう
- 予想レンジは157-162円
主な予定
- 6日:日本銀行支店長会議、地域経済報告(さくらリポート)
- 8日:2月の毎月勤労統計
- 8日:米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(3月17、18日開催分)
- 9日:2月の米個人消費支出(PCE)価格指数
- 10日:3月の米消費者物価指数(CPI)
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