(ブルームバーグ):中国の武漢市で3月31日、多数の自動運転タクシー「アポロゴー(蘿蔔快跑)」が路上で突然停止し、乗客が車内に閉じ込められた。アポロゴーは中国最大のロボタクシー事業者で、人工知能(AI)・検索大手、百度(バイドゥ)傘下。
武漢警察は、道路の中央で動けなくなったアポロゴー車両に関する通報を多く受けたとSNSの微博(ウェイボ)に声明を投稿した。影響を受けた車両数は不明だが、警察の初期分析ではシステム障害が原因とみられる。
自動運転技術の安全性や信頼性への懸念が広がっている。米国では昨年末、アルファベット傘下ウェイモのロボタクシー数台がサンフランシスコでの停電により走行中に停止し、乗客が車内に取り残された。
武漢当局によると、警官らは百度の従業員と連携して対応に当たった。百度は電子メールによるコメント要請に応じていない。アポロゴーは十数都市で数百台を展開し、海外進出も加速させている。
警察によれば、乗客は安全に車外へ出ることができ、負傷者は報告されていない。ただし、武漢住民の少なくとも1人は、2時間近く車内に閉じ込められたと述べた。
プライバシー上の理由からフルネームを明かさないことで取材に応じたルカ氏(26)は、31日夜の移動開始から約15分後、乗車していたアポロゴー車両が高速道路上で突然停止したと語った。
ライブ配信者の同氏は、30分間に電話を十数回かけ、ようやくカスタマーサービスに連絡を取ることができ、車内にとどまるよう指示されたという。
その後1時間車内で待機し、交通量のため安全に降車できなかったため警察に通報。警察が車両を安全な場所まで移動させる手配を行い、そこで車外に出ることができたと説明した。ルカ氏が体験をSNSに投稿した動画を受け、ブルームバーグは同氏に連絡を取った。
今回のシステム不具合は、中国で拡大するロボタクシー業界において異例の規模。多くの都市で無人運転車の導入が進む中、世界的な監視が強まる可能性もある。
原題:Baidu Robotaxis Freeze Mid-Ride in Wuhan, Trap Passengers (1)(抜粋)
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