(ブルームバーグ):米石油大手シェブロンがオーストラリアで運営するウィートストーン・ガス・プラットフォームは、熱帯低気圧「ナレル」の被害で操業再開が難航している。世界の液化天然ガス(LNG)市場で、供給がさらにひっ迫する可能性がある。
オーストラリア北部と西部沿岸では1週間前から、LNG施設での生産がナレルの影響を受けている。中東での戦争で、LNG供給はすでに深刻な圧力下にある。輸送の要衝ホルムズ海峡は事実上閉鎖され、今月にはカタールの巨大輸出プラントが操業停止に追い込まれた。
シェブロンは「オンスロー近郊のウィートストーン・ガス施設では、深刻な悪天候で設備が損傷しており、この影響で再稼働作業が難航している」と声明で述べた。全面的な生産再開までには「数週間」を要する見通しだという。
シェブロンは数日前、ウィートストーンのプラットフォームだけでなく、ゴーゴン・プラントでLNGを生産する3系列のうち1系列が停止したと明らかにしていた。同社は29日、ゴーゴンの施設が「フル稼働」で運転していると発表した。
ナレルの被害は、豪石油・ガス大手ウッドサイド・エナジー・グループのノースウェスト・シェルフ輸出プラントにつながるガス供給施設にも及んだ。調査会社エナジークエストによれば、ゴーゴンとウィートストーン、ノースウェスト・シェルフを合わせた輸出は、2月の豪LNG輸出のほぼ半分を占め、世界LNG取引の約8.4%に相当した。
原題:Chevron Says Damage at Wheatstone LNG Will Hamper Restart (1)(抜粋)
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