(ブルームバーグ):今年2月は米非農業部門雇用者数が新型コロナ禍以降で最も大きく減少した月の一つだった。しかし3月は再び増加した可能性が高く、不安定な数字の動きが続きそうだ。
ブルームバーグが調査したエコノミストの予想中央値によれば、4月3日に発表される3月の非農業部門雇用者数は、前月比6万人増と見込まれる。2月は9万2000人減だった。失業率は前月と同じ4.4%となる見通し。
雇用者数は昨年5月以降、2カ月連続で増加したことがない。目立った雇用拡大の勢いは見られないが、懸念すべき悪化の兆候もほとんどない。雇用機会が限られる状況で、イラン戦争の影響でガソリン価格が急騰し、米国民のインフレ不安が再燃した。
2月の雇用統計は、天候が影響したと考えられる建設業やレジャー・ホスピタリティー関連の雇用減少を含め、期待外れの結果となったが、エコノミストは3月の雇用者数の回復を想定している。
雇用の伸び鈍化と物価上昇圧力の増大は、消費の回復力を試すことになるだろう。1日公表の2月の小売売上高は、自動車販売が持ち直す中で、需要の持続を示す見込み。自動車・ガソリンを除く小売売上高は前月比0.3%増と予想される。
米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策担当者は、緩やかな雇用拡大と需要の持続性、エネルギー高騰に伴う望ましくないインフレリスクを比較検討している。
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は3月30日にハーバード大学で開催される公開討論会に出席し、インフレと雇用のリスクバランスに戦争が与える影響をどう考えているか手掛かり示す可能性がある。
原題:US Job Market Probably Thawed Out After February Chill: Eco Week(抜粋)
--取材協力:Swati Pandey、Laura Dhillon Kane、Monique Vanek、Robert Jameson、Mark Evans、Michael Gunn、Galit Altstein.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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