中東最大のアルミニウム生産会社が28日、イランのミサイルと無人機による攻撃を受け、主要製錬所が「重大な被害」を被った。同社は日本と韓国にアルミを輸出している。

イラン戦争が重要産業に打撃を与え、世界経済が供給途絶という厳しい現実に直面する不安が現実になりつつある。

主要なアルミ供給国、アラブ首長国連邦(UAE)最大の金属プラントを運営するエミレーツ・グローバル・アルミニウム(EGA)のタウィーラ製錬所のほか、 単一拠点としては世界最大のアルミ製錬所を傘下に置くバーレーンのアルミニウム・バーレーンの施設も標的となった。

アブダビ首長国にあるタウィーラ製錬所は2025年に鋳造金属160万トンを生産した。米軍とイスラエル軍がイランへの攻撃を開始した際、同社は海外拠点などに相当量の金属在庫を保有していた。それらの製品で顧客の需要に応じているという。

中東地域は世界のアルミ供給の約9%を占め、その積み荷の多くがホルムズ海峡の実質封鎖で身動きが取れない状況だ。ゴールドマン・サックス・グループは、コモディティー(商品)価格の上昇が世界経済の重しになるとみている。

アルミ価格は開戦前から値上がりしていたが、需給逼迫(ひっぱく)や世界的な在庫減少の可能性が意識され、上昇に拍車が掛かった。

EGAとアルミニウム・バーレーンは、被害状況を調査中だと説明し、複数の従業員が負傷した事実を確認した。EGAはタウィーラ製錬所が操業を停止したかどうか言及を避けた。

ホルムズ海峡の封鎖に伴い、中東地域のコモディティー業界は、エネルギーや肥料をほぼ輸出できない状態が続いてきたが、さらに新たな打撃が加わった。

イランからの攻撃は中東各地の重要施設に損害を与えており、戦争終結後の操業正常化にさらに長い時間を要する公算が大きい。

原題:Mideast Aluminum Makers Suffer Damage From Iranian Attacks (3)(抜粋)

(アルミニウム・バーレーンの被害などを追加して更新します)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.