アメリカとイランの衝突をめぐり、両国が今週中にも協議を行う可能性があると報じられました。トランプ大統領は協議を進めているとしていますが、イランはこれを否定しています。話し合いは行われているのでしょうか。

アメリカ トランプ大統領
「イランは非常に強く合意を望んでいる。我々も合意を強く望んでいる」

23日、戦闘停止に向け、イランとの協議が行われていると話したトランプ大統領。「生産的な協議だった」として、イランの発電所などへの攻撃を5日間、延期すると表明しました。

アメリカ トランプ大統領
「イランは平和を望んでいる。彼らは核兵器を保有しないことなどに合意している。実現するかは、見ていかないといけないが」

「イランと生産的な協議を行った」と明らかにしたトランプ大統領。イランが核兵器を保有しないことに合意していると主張し、「非常に大きなチャンスだ」と強調しました。

しかし、イラン側は…

イラン ガリバフ国会議長
「金融市場や石油市場を操作し、アメリカとイスラエルが陥っている泥沼から抜け出すために、フェイクニュースが作られている」

アメリカメディアが協議相手と伝えたイランのガリバフ国会議長は「一切行われていない」と否定。イラン外務省も「アメリカの要請を受け取った」としたものの、協議自体は否定しています。

両国の協議は行われたのか、行われていないのか。専門家は…

明海大学 小谷哲男 教授
「どちらも実態と違うことを言っているんだと思います。トランプ氏が言っている建設的な交渉ができたというのも、やや言い過ぎな側面があると思います。ただ、イランが言っている交渉はしていないというのも言い過ぎで、やはり両者とも本格的な交渉に向けた準備というのはしていると思います」

協議は早ければ今週中にも、パキスタンで行われる可能性があると報じられていますが…

明海大学 小谷哲男 教授
「アメリカはやる気だと思いますが、イランが受けるかどうか。やれるとすれば、アメリカ側はバンス副大統領が出てくるようですけど、バンス副大統領はこの軍事作戦には最後まで反対をしていたとして知られている。イランにとっても、一定程度、安心材料になるはずです」

小谷教授は、協議でトランプ氏が最優先とするのは、ホルムズ海峡の開放だとみています。

明海大学 小谷哲男 教授
「やはり世界マーケットの影響で、アメリカ国内でもガソリン価格がかなり上がっています。11月の中間選挙にとっては、政権側、共和党側にはマイナスになるので、イランの核開発計画というのはその次になってくると思います」

そのうえで、「両者の立場が大きく違い、落としどころを見つけるのは難しいのではないか」と指摘。さらに、共に攻撃を続けるイスラエルの動きについては…

明海大学 小谷哲男 教授
「イスラエルは今回の交渉が始まること自体、反対していると思いますので、場合によっては、イラン側の高官をさらに殺害するということで、妨害を続けるのではないかと思います」

先行するのは話し合いか、戦闘か。めまぐるしい動きが続きます。