イラン戦争で実質的な封鎖状態が続くホルムズ海峡について、原油市場は現時点で意外と早い再開見通しを織り込んでいると独立系石油商社ビトル・グループの米州部門最高経営責任者(CEO)ベン・マーシャル氏が指摘した。

ヒューストンでS&Pグローバルの会議に出席したマーシャル氏は23日、記者団に対し、ホルムズ海峡経由の原油輸出がより高い水準でいつ始まるか、市場は「大いに注視している」と語った。

停戦合意が成立すれば価格はさらに下落しようが、ホルムズ海峡経由の原油輸出の全面再開で進展がなければ、日量約1000万バレルの供給が市場から締め出される状態が続くと同氏は警告した。

トランプ米大統領がイランとの協議を理由に同国の発電所への軍事攻撃を5日間延期する意向を示し、原油価格が急落する中で、マーシャル氏の発言が伝えられた。イラン側は話し合いを否定している。

ニューヨーク時間23日の取引で、国際原油価格の指標となる北海原油代表油種ブレント先物は、1バレル=99.94ドルと約2週間ぶりに100ドルを下回って取引を終えた。

マーシャル氏は「1バレル=100ドルを上回る原油価格が続けば、需要の破壊が起こり、120ドルを超えれば、深刻な需要の崩壊が起きるだろう」と述べ、衝突長期化に伴い、アジアの買い手は原油調達先として米国にますます頼りつつあるとの認識を示した。

同氏によれば、「誰が最も迅速に供給できるかという点が油種の選好より恐らく優先されている」という。

原題:Oil Market Is ‘Singularly Focused’ on Hormuz, Vitol Says (1)(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.